| サイトトップ | スペシャルトップ | プロダクションノート | 湯浅監督インタビュー | ミルクマン斉藤コラム | 作品キーワード |
| マインド・ゲーム スタッフコメント | ゲストコメント | スロットマシン | ??? |

映像創作集団、STUDIO4℃

■音楽を担当したのは、羅針盤、ROVO、想い出波止場など、数々のユニットで多岐に渡る音楽活動を行っている山本精一。「死の音楽と、その先に見えてくるものを」という依頼に触発され、アンビエントからロック、ボサノヴァまで、様々なスタイルの楽曲を創り上げた。これには監督も大満足。死に始まり、生の祝祭へと至るストーリーを、映像と同様にカラフルなスコアで彩った。

■本作の音楽プロデューサーを務めたのは、「カウボーイ ビバップ」『アニマトリックス』の監督、渡辺信一郎。食事の席で田中プロデューサーに、自分の音楽センスを役立てられるプロデュース的な仕事はないかと申し出たところ、今回の仕事を任された。アニメファンにとってはかなり意外な組み合わせだ。今回、彼はあくまでプロデュースに徹し、湯浅監督と綿密なディスカッションを重ね、作品にとって最も適任と思われるアーティストとして山本精一を指名。さらに人選のみならず、劇中での音楽の使い方についても効果的な助言を与え、作品に多大な貢献を果たした。

■同じく渡辺からの紹介で、「カウボーイ ビバップ」『音響生命体ノイズマン』『MEMORIES』の菅野よう子が、ピアノソロ演奏で参加。『トムとジェリー』の傑作エピソード「ピアノ・コンサート」を想起させる、F・リストの「ハンガリー狂詩曲第2番ハ短調」の軽快なメロディにのって繰り広げられる映像サーカスは圧巻。

■イメージソング「最初で最後の恋」を歌うのは、シンガーソングライターFayray。誰の記憶にもある、甘く切ない初恋を情感豊かに切々と歌い上げ、映画のラストを暖かくしめくくっている。


映像創作集団、STUDIO4℃

■2004年2月、ドルビーデジタル録音によるダビングを経て、ついに完成した映画『マインド・ゲーム』。初号試写会場において、本作は圧倒的な好評で迎えられた。湯浅政明の奔放なイマジネーションが世界を驚かせるのは時間の問題だ。
■『マインド・ゲーム』は、常に斬新なビジュアルを追い求め、意欲的な表現者であり続けてきたSTUDIO4℃というプロダクションが生み出した、最高進化形の映像作品であり、新たなるマスターピースである。劇場長編アニメが立て続けに上映され、また過去のアニメやコミックの実写映画化作品が公開ラッシュを迎えているこの時期にあっても、この作品が放つ強靱なオリジナリティはまったく他の追随を許さない。本作はサービス満点の娯楽作であり、真摯なメッセージ性にもあふれ、なおかつ極上のアート作品として観ることもできる。「映画ってのは、これくらい面白くなきゃダメなんじゃない?」という、湯浅政明をはじめとする作り手たちの自負が、この傑作には隅々までみなぎっているのだ。




 


©2004 MIND GAME Project