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── 回想の中で「タイムボーイ」というＴＶのヒーローが何度か出てきますよね。あれは時間を巻き戻す能力を持っているんですよね。隠し味的にですが、ストーリーに少なからず貢献していますね。 ああ、そうですね。原作だと西君だけにやり直すチャンスがあるんですよ。僕は「そんなのズルい」って思って（笑）。僕はそんなに若くないですし、若い奴だけがやり直せるのは納得いかないわけです。だから、西君だけでなく、他のキャラクターすべてにチャンスを与えたいと思って。最後、過去に物語が巻戻ったことで、西君だけじゃなくてすべての人にやり直すチャンスを与えたんです。まあ現実にはそんなことはないんですが、気持ちとして。そうだといいなと。間違ったと思ったら、そこからやり直せばいいんだ。遅くなんてないんだよ、という感じで。 ── なるほど。 結果ばかりが問題じゃないと思うんです。頑張って良い結果が出ないことがあっても、またやり方を変えてみてもいいし、他の道を探してもいい。一生懸命生きている人は、その過程が美しい弧を描いていると思うんです。 ── 今回の映画は、人間の捉え方がポジティブですよね。 そうですよ！ ── とてつもなくポジティブ。 もちろん。 ── 健康的だし。 最近、辛気くさい映画多いんで(笑)。『ねこぢる草』を発表した時も「もう暗いのはいいや」と思ったんです。これからまた明るい映画が観たいです。とにかくどこよりもこの世の中が大事だし、もう内へ行くのはやめて、外へ向かって行きたいです。誰もが願いが叶うワケじゃないですが、叶うチャンスは行動した人間にしかないと思います。そして何よりも、いろいろありますが、基本的に世の中は面白いと思います！ |
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©2004 MIND GAME Project |