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   アニメーション制作にデジタル技術が使われる様になってはや何年。常々アニメーターの人達の持っているアナログな感覚を損なわない様に気をつけています。毎回監督ごとに独特な個性があって、演出方法も様々です。

   その監督の言っている"もっと速くして"はどれくらいの速さなのか?"赤くして"はどんな赤なのか? "少しキッチュなかんじで"とか、"アブノーマルなかんじでよろしく"等々、どんな完成形を欲しがっているかをさぐりさぐり作っている内に、自然とその監督の喋り方や、身振り、手振りを覚える様になったみたいで、劇場作品だと制作期間が長いと終盤はかなり似てくるらしく、周囲の人達から監督のマネ上手っすね、とか言われたりします。

   でもこれはマネではなくて、自然になっているので、そう言われて初めて気が付きます。自分にそんな特技(変なクセ?)があると分かってからは、監督達の個性に呑まれ過ぎない様に、意図は汲みながらも僕なりの提案、アイデアで作品にプラスになる様努力しています。

   一度、監督の喋り方とかが身に付くと、なかなか元に戻らなくて苦労します。MIND GAMEが終わっていくつか他の仕事もしましたが、まだ少し僕の湯浅グセは抜けきってないんですよねー。別にそれで困ったりはしませんけど。



 


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